人工衛星放射線試験

久しぶりに宇宙工学の話題.そういえばspacewalkerだった・・・(苦笑
今日は現在開発中の人工衛星Cute-1.7 + APDの放射線試験.
地球はとっても優しい星で,大気が紫外線などいろいろ遮断してくれて,
我々生物にとってとっても住みやすい環境になっています.
(むしろ逆で,こういう環境に適応できるように,進化・退化した)

その中に宇宙から飛んでくる宇宙放射線というのもブロックしてくれています.
人工衛星を作る難しさはいろいろあるのですが,この宇宙放射線はその1つの曲者でして,
衛星の電気回路が宇宙放射線によってショート(短絡)したり中のコンピュータのデータが
おかしくなってしまったりいろいろな現象が起こります.
人工衛星は一度宇宙に打ち上げると修理できないので,この現象が起こらないようにいろいろな対策をほどこさなければなりません.

今日の試験は,開発中の人工衛星の電気回路に放射線をあてて,故障したりしないかを確かめる試験を行いました.
東工大の原子炉工学研究所内にあるコバルト60照射室という素敵な施設をお借りして試験を行いました.

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キャンパス案内

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原子動力実験室コバルト60照射室入り口

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怪しさ抜群の廊下

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シンクの汚れ度が超フォトジェニックでした.

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これは何でしょうか.

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DANGER

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試験部屋の中はのぞき窓でのぞけます.外から中の試験体などを操作するための遠隔アーム.
外で動かすと中にある同じ形状のアームが動きます.今回は使っていません.

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試験部屋を区切るドア

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雰囲気が良すぎる通路

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サイレン

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水道

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ガイガーカウンター(放射線検出器).検出すると音がなります.
いつもピーピーなってました.

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試験部屋内部.先ほどの遠隔操作アームが見えますね.

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アームの先

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ダクトでしょうか・・・.

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Dangerとは書いてありませんでした.さわらないように注意しました.

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覗き窓は鉛のドアで閉められます,そのレール

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放射線がでるところ

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試験の前に試料を測定します

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放射による影響を防ぐため,鉛ブロックでDC電源,ノートPCを防ぎます.
(画面右上のほうから飛んでくる)

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試験準備完了

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試験中

人工衛星放射線試験」への8件のフィードバック

  1. こんにちは。
    がんばってますね。

    「コバルト60」と言えば、
    赤い疑惑です。山口百恵、幸子、白血病。(知らんって?)
    気をつけて、実験がんばって下さいね。

  2. おかやすさん>

    東工大の施設で放射線試験をやったのは実ははじめてで,私自身,この怪しいエリアに足を踏み入れたのははじめてでして,楽しい経験でした.ピーピーなっていましたが・・(笑

  3. こんにちはっ。
    夏にふさわしい怪しさ、でてましたよー。
    放射線は、あの小さなブロックで防げるの?とか
    なぜこの形?とか、分からないこといっぱいでしたが
    なおきさんのお仕事先にお邪魔した気持ちになれました。
    成功祈っています!

  4. kaoriさん>

    こんにちはっ!^^)v
    お元気ですか?
    あの小さなブロックなのですが,特殊なもので,超重いんですよ(放射線が通らないように密度が濃い).物を持つとき重さって想像するじゃないですか?それを遥かに越える重さです.まず持ち上げるのも大変ですよ!
    シカゴレポート楽しみにしています!

  5. 雰囲気抜群の中身を見せてもらえて嬉しいです.
    ありがとうございました.:D

  6. matsunさん>

    そーなんよ.同じキャンパスとは思えないほど,素敵な環境でした.まさに研究所って感じでした・・:P

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