今日は寝坊して朝7時台のラッシュにまんまとひっかかってしまった.
朝のラッシュで,電車を待つホームにこれだけ秩序だって並ぶ国は,日本くらいじゃないか?と思ってしまう.二子玉川駅のラッシュ時など,小学校の運動会バリに真っ直ぐ綺麗に列を作って並んでいる.
今回は,そのラッシュ時の乗車に対する問題点と改善点を指摘する.
ラッシュ時に電車に乗っているときの,加速時,カーブ時,減速時にドミノ倒しになることを経験したことはないだろうか?今日のラッシュで久々に経験してしまった.ラッシュ時にもかかわらず運転が下手な運転手で,もう駅毎に,前に後ろにドミノ・・ドミノ.
問題点とは,運転手の腕ではない.日本では,電車,バスも含めて当たり前となって,だれも変だと思わない”つり革”である.世界多くの国にいっても,(多少はあるが)あんな自由度の高い人体支えシステム”つり革”を採用している国は,日本位かと思う(調査が少ないから何ともいえないが).つまり,つり革の自由度が,ドミノ倒しを起こしている.
ここで,余興として,ドミノ倒れ角度(図中のx)を計算してみる.
h = b sin(x) + (a+c)sin(135-x)
これを解くと
ここで,宮下の場合で考えてみる.
b (足から腕の付け根までの長さ) = 160cm
a (腕の長さ) = 60cm
c (つり革+つり輪の長さ) = 50cm
h (天井の高さ) = 250cm
x = 69.7度 →つまり,直立した状態から約20度(90-69.7)程度傾いて安定することがわかる.今までの経験を踏まえても確かにこのくらいの傾きで,加速・減速がおわるまで苦しい思いをすることになる.
この改善点は実に簡単だ.”つり革”を撤廃すればいいのだ.つり革など使わずに荷物棚の前にあるような固定横棒に掴まれば,つり革のような遊び(自由)がなく,1人1人がその場で電車の加速力・減速力に耐えられるようになる.要するに,つり革の無駄な遊びがドミノを生んでいるので,固定物に掴まろうぜという話.ラッシュ時にドミノになっても,人の圧迫死が極めて少ないのはなぜだろうか?それは,みんなのつり輪の遊びが図のように斜めになって安定したところで止まるからである.つまり,最初から遊びなどなければよい.
・電車の入り口付近は,縦の棒を等間隔配置.
・天井には,背の高い人用に,天井に近いところに固定棒を配置.
・座席の近くは,荷物棚の手前側の固定棒(これは今の電車でもある)を使う.低いので背の低い方や女性などに良いだろう.
ここで急激な加速,減速に対して多少遊びがあったほうが安全だとかいう意見があるかもしれないが,それはないと思う.崖から落ちそうなときに,固定されている木とぐらぐらする木があったらどちらをつかむだろうか?自分の体くらい手で十分に支えられるのでつり革の遊びは必要ない.
電車に乗るときにつり革の掴まり方を,よく観察してほしい.みんなちゃんと体を固定しようと,つり輪より上のつり革をもったり,両手でつり革をつかまったり,脇と肘をしっかりと締めてつり輪の無駄な自由度を固定しようとしている.つまり無駄なのだ.身長差の問題もあるが,縦の固定棒に掴まれば問題ない.
たぶん,電車の設計者はあまり考えずに,新車両設計の時も,つり革は50cm置きに一つみたいな考えになっているとおもう.そもそも,つり革なぞいらんと思う.この不満を持ちながら初めて海外にいったときに,その国の電車には,つり革がなかった.ま,自然だろうな.
このことは随分前から考えていたことなのだが,今日はそのドミノで倒れる方向に女子高生がいて,痴漢冤罪になったらエライことだと,暑さ+ビビリで大汗をかいてしまった(笑
つり革撤廃よろしく.
関係のない写真・・
ホームにかいてあった文字.意味不明.車掌さんがこの文字に合わせて立っていた.
素敵ー。サンタ確立検証といい、ほんとにエッジの効いたメッセージ、こっちがワクワクします。久しぶりの東京の電車がより楽しくなりました。るり♪
heizoさん>
こんにちは!そろそろ出発ですか?気を付けて帰国されてくださいね!
つり革.縦とか横とか棒だけ置いておけばいいから,設計も楽だし,コストも少ないかと思います.
日本にきて,つり革の掴まり方を観察すると面白いと思いますよ!夜の終電間際なんて,酔っぱらいなどがめちゃくちゃなつかみ方とかしていて面白いです(笑
酔っぱらいなどの,思考能力が低下しているときほど,人間って素直な行動をとると思います.そこでのつり革の掴み方からインスピレーションを受けています.