アーキラボ@六本木ヒルズ

六本木ヒルズで開催中のアーキラボに行ってみた.

アーキラボサマリ:森美術館で最初の、そして日本でも最大級の建築展となる「アーキラボ:建築・都市・アートの新たな実験展 1950-2005」。フランス・オルレアン市のサントル地域現代芸術振興基金(FRAC Centre)が、1991年から「ユートピアと実験」をテーマに毎年開催してきた建築の国際会議「アーキラボ」を通して収集された模型や素描のコレクションに、ポンピドゥー・センターの建築コレクションを合わせ90名の建築家、約220件のプロジェクトを紹介します。(アーキラボのページより抜粋)

工学の中でもとりわけ芸術と絡む分野として,”建築”はいいなぁ~と思うことが多い.1950~2005という様々な工学が急速な発展を遂げた半世紀における建築の過程をみられた気がした.
自分たち宇宙工学の目から見ると,やがて月・火星などに建築物を建設するにあたってどんなデザインが良いのか?を探る良いきっかけともなった.個人的な感想として,この10年の3次元ツールを駆使した複雑な立体デザインよりも,1950年代の限られたリソース,ツール,マテリアルの中でスケッチされた”泡”,”気泡”,”細胞”などをモチーフとした建築デザインに興味をそそられた.地球ほど大気が安定していない空間において,角張った建築はその角に応力が集中する.そういう意味からしても,気泡,細胞といった,等方圧力分布的建築(笑)を1950年代にスケッチされていたのは,非常に興味深い.

おきまりの写真・・・.
_R1S9940.jpg
六本木ヒルズ(17mm F/4.0 1/20s -2/3E ISO1600)

_R1S9968s.JPG
けやき坂下あたり(17mm F/4.0 1/50 +2/3E ISO1000 白熱電球WB)

アーキラボ@六本木ヒルズ」への4件のフィードバック

  1. 六本木ヒルズ、めちゃめちゃ綺麗ですね~!それにしてもやっぱり写真うまいですわ。

  2. >あっこちゃん

    おお,こんにちは!3連休ゆっくりされていますかな?
    ロクヒルのイリュミネーション綺麗ですよね.
    クリスマスが終わってさっさと片づけてします,野暮な場所とはちがいますな(笑

    ここの夜景きれいだった!とかあったら教えてくださいね!撮りに行きマース.

  3. Naokiさんの日記は、知的探求心に満ちあふれていて、読んでいるととても感性が刺激されますね!

    地球以外の場所で成立する建築を構想するとき、施工性も制約条件の一つなのかな・・って思ってます。
    地球上では、様々な機材・工法を総動員して建設出来るワケですが、限られた人的資源とツールで建設しなきゃなんない宇宙では、地上である程度モジュール化したパーツを、最小限のプロセスで組立られなきゃなんない。

    その必然性の結果として、無駄をそぎ落としたミニマムだからこそ美しい構造物が出来上がるんじゃないかな・・そんな気がしますよね。

  4. >おでちんさん

    3連休の最終日穏やかな天気ですね!@東京

    ツールや知識があることは良いことだという過信が世の中にはあると思います.ツールや知識は最適解を求められる命題に対してあくまで近道で無ければならないのかなと思います.つまり,ツールがあるから複雑な建築ができるといって,それが変な方向に向かうのでは本末転倒であると思っています(あくまで最適を求めた場合)

    おでちんさんのいうように,本当に美しいものは無駄のそぎ落とされたシンプルなものだと思います.それは人間の想像力ではなく,宇宙的,空間的(作用力としては万有引力あたりからくる)安定デザイン=美しいになるのかもしれません.そういう意味で,細胞・気泡などは構造的にも安定で美しいデザインであり,その空間で生活している自分たちにも美しく感じるのかもしれませんね.

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