今更説明の必要もないくらいはやっているTwitter(ツイッター)ですが、そのツイッターをやっているユーザー向けのシステムを電車の行き帰りで雑に開発しました。
その名も、
英題:”Twitter Time on Your Life / Humankind / The Earth / The Universe.”
邦題:”あなたの人生、人類、地球、宇宙におけるツイッター時間。”
システムです。
URLは、https://www.spacewalker.jp/twittertime/
です。要するに、あなたの最近のつぶやきを解析し、そのつぶやいている時間”感覚”を、人生、人類、地球、宇宙の時間軸まで広げて考えてみるというくだらないシステムです。さすがにTwitterインフラは非常に良くできていて、このくらいの雑システムなら2時間ちょっとで作ることができます。あくまでくだらない・冗談システムですのであしからず。
(このシステムを作るにあたり同様のシステムがあるかなど調査もしておりません。思いついたものを作ったまでです。)
是非、ツイッター中毒の皆様、あなたのユーザー名で算出しますので、是非お試しください。感想などコメントにでもいただければと思います。
このシステムを作ったのにはいろいろ理由があります。私はツイッターインフラのシステム・広がり・つながり、可用性など非常に素晴らしいと思っておりまして、同等システムのmixi voiceなどとは比較にならないほど良くできていると思います。多くの著名人もつぶやいており、ツイッターのすばらしさをよくつぶやいているのを見かけます。とはいえ、私個人的にはツイッターに関しては、あまり良い印象を持っておりません。ある方のつぶやきでは、ツイッターを始めたら優秀な知人(フォロワー)達が非常に精度の良いフィルターとなり有用な情報を効率よく取得できると述べておりました。確かにツイッターを見ていると、ある記事・ブログの引用から始まってみんながRTしています。これは物理的に世界中がつながったインターネットインフラを使った人類全体の英知の結合であり、確かに素晴らしいものだと思います。あるソース記事からRTが連鎖し、更に深い議論に発展し、ソースの情報から更に広がった新しいアイデアなどがでるかもしれません。そういう意味ではツイッターインフラは非常に人類にとって有用なものであるかもしれません。
一方で私が良い印象を持っていない理由は上述の有用性とは逆のものです。つまり、誰か一部の人のニュース記事・ブログエントリーをかき回すだけで、0からの新しいコンテンツ創造力が圧倒的に落ちているのではないか?という懸念です。つまり、人の情報を舐めるスキルは人類全体で向上しますが、これが一般的になりすぎると、何もないところから新しいものを考えるクリエイティブ能力が欠落するのではないか?という心配です。すぐつぶやける事で、著名人の生の声・リアルタイムの声が聞けることで情報の発信のスループットはあがりましたが、逆に非常に素晴らしいブログを書いていた人々がツイッターに移行したことで、その人から発信されるおもしろい情報は非常に減り、また浅くなりました。私の周りでも何人かいらっしゃいまして非常に残念に思っています。もちろんブログも、アフィリエート、広告の台頭により、他人の記事のただの引用、ペーストばかりで全く意味のないブログが乱発しているのも確かです。しかしツイッターの時間が掛かっている割に、”情報の残らなさ”、”文字数制限による情報の浅さ”、”RTなどの引用が主体となる情報インフラ”、などの理由で、良いコンテンツが生まれないような気がしてなりません。
私の単なる思い過ごしなら良いのですが、ツイッターを利用されている方に、自分のツイッター時間をいろいろな時間軸で比較してみることで、何か客観的に感じる事があるのでは?という願いを込めて、今回のシステムを(雑に)作った次第です。ご自身のタイムラインと費やしている時間をご覧になって、人類にとって前進しているかどうか考えるきっかけになればと思います。もちろん、人々のつながりの中で気軽に情報をつぶやきをしあえるコミュニケーションツールとしては大変優秀です。とはいえ時間は有限ですから、勉強をしようと、テレビを見ようと、ブログを書こうと、ツイッターをしようとデートをしようと公平に有限に進みますから良い形でつきあって行きたいですね。
ツイッターが人類全体で”ものを考える”事に対するゆとり教育には”ならないように”祈るばかりです。
また、ツイッターの情報の”残り方”にも懸念があります。過去の私のブログ”人類は前進しているのか?”でも述べておりますが、人類が他の生物に対して有利にできる技術は、知恵・知識を残す技術です。Twitterは検索もできますし、Googleでも直接つぶやき中にある単語まで検索が引っかかっておりますが、その断片(短いつぶやき)を見ても、はっきりいって大した情報ではありません。先のブログで、Blu-rayはエジプトのパピルスに勝てない可能性があることを述べています。デジタル技術は本当によく考えないと、まともに情報を残すことができません(人類の特権技術にもかかわらず)。人類全体で巨大なツイッター時間を費やすのですから、ちゃんと有益な情報を残すことをもう少し考えるべきだと思いますが、短い文字数でつぶやくというコンセプト自体、この視点とは相反していますね。
ちょうど私も同じことを考えていました。Twitter移行とともに、自分で情報と考えをまとめて形式知化する努力がなくなってしまったことを感じ、この頃ブログに時間を戻しています。
おお、どうもです!
まぁ、これだけ流行っている中、逆風的な事を言っているので反発がありそうですが、じわじわと効いてきそうな気がします。もちろんTwitterにより多くのものが生まれているのは確かですが、一方でという視点です。
shumaくんのインテリジェンスなブログは大変楽しみにしていますので、是非、ブログでしっかりと公開して頂きたいです。これからも期待しています。
日本でもそのうちブームが沈静化する日が来るのでしょうか。英語だと140文字しか打てない=本当に1つの感動、あるいは、1メッセージのメモ、しか残せないので、皆そう割り切って”日常の感情の吐露”、せいぜい、”YesかNoか”、”いかにウィットにとんだ事を一言で言うか”、程度の、本当につぶやき的な使い方にとどまっているような気がします。もちろん、フォロワー数が人気投票のバロメータであるのはその通りで、英語圏でも躍起になってフォロワーを増やそうとしている人・企業はいっぱいあります。でも、あくまでTwitterはお遊び程度で楽しむために使う&他にも数多くあるサービスのうちの1つ。その上で、真剣な議論が行われたり、重要情報が流れたり、中毒になるほどはまる人が多い、という感じは日本に比べるとあまりしない感じです。2ちゃんねるを生み出した日本の国民性、140文字で表現できることの多い日本語の特殊性を感じます。
ちなみに、その数ある遊びサイトのうち、例を1つ。Blippyという、クレジットカードの購買履歴が自動的にWeb上に上がる、なんていうサービスが、おっかなびっくり凄い勢いで脚光を浴びているようです。恐らくすぐにTwitterと連携すると思いますが、”他人に公開したいつぶやき”って、米国人と日本人とでは、全然違うんだなあ、と感じます。
http://jp.techcrunch.com/archives/20091211blippy/
日本と米国でTwitterの熱狂ぷりは少し違うのかもしれませんね。かなり2ch的なネットスラングも飛び交っていますし。
これから何か行動をする、ブログ(しっかりとした記事がある)を書いたなどの発信としてつぶやくという様な使い方はまぁありかなという気がします。米国の方は日本よりもドライな感じなのですね。確かに文字数で制限されると英語は不利な面もあるかもしれませんね。
ミュージカルを日本語化するときに、メロディーラインが決まっていると日本語では情報量が少なくて苦労するらしいです。逆に文字数が決まっていると日本語が(スラング文化・省略文化も含め)有利になってくるのですね。
Blippyというのは、おもしろいですね。経済状況はマーケティングの一部には使えそうなものですね。日本でも匿名ならはやりそうですが、本物の購入履歴だと躊躇する人が多いかもしれませんね。
本来日本は、障子一枚で部屋が区切られていたり、江戸時代の長屋なども薄い壁一枚で、どんなものでも隠せなかったから、セキュリティ的には皆無であり、隠し事も少なかった様ですが、西洋化の波でしょうか、今の国民性に何でもオープンという感覚はありませんよね。