発売から少し遅れて、iPhone 3GSを購入しました。発売日に某大型カメラ店には行ったのですが、旧iPhone 3Gからの機種変が高すぎたのと、softbankの貧弱なキャリアの不満は3GSでは拭えないということで、見送っておりました。が、うまくやってiPhone 3GSを購入致しました。使ってみた感想と、iPhone 3GSに行くべきかどうかを簡単に述べたいと思います。
◇iPhone 3GSの動作について
旧iPhone 3Gに比べて、広告や多くのリビューの通り、全ての動作(ウェブ、メール、マップ、日本語入力含め)が軽快になりました。これは軽快になったと書くべきではなく、”やっと普通の感覚で使えるスピードに戻った”というべきかもしれません。iPhone 3GSは、CPU,メモリ、バッテリー全てが倍増程度にパワーアップしています。この倍増によってスピードが軽快になったというよりは、旧機種のメモリの少なさによる、頻繁にスワップに”入っていたのが、入らなくなった”のが決定打だと思います。私が思うに、欧米圏の旧iPhone 3Gユーザーは、日本のユーザーほど遅さを感じていなかったかもしれません。明らかに日本語の処理系のアプリがメモリを食っていて、その分でスワップにはいっていたとしたら、今回の3GSによって一番スピードの体感を受けられるのは日本ユーザーかもしれません。旧3Gですと、日本語1文字打つのに数秒掛かっていましたが、新3GSでは、指ではじいたスピードでリアルタイムに処理できます。普通の日本の携帯をお使いの方からみたら何をいっているんだという感じですが、旧3G(+日本語環境)は、そのくらい欠陥品でした。
今回の軽快さで思ったのは、softbankのキャリアの弱さで遅いと思っていたのが、単純にパケット処理で遅かった処理が結構多いことです。メールを受信してくる時間なども思いの外早くなり、そもそもそれほど早くないキャリアの通信速度を更に低下させるほど酷い状態だったと言えます。そういう意味で、iPhone に興味がある方なら、3GSから”やっと普通に使えます”。旧3Gをお使いの方は、しばらく機種変を考えないなら新3GSは絶対に触るべきではありません(笑)。
少なくとも私は新3GSでメールを打てるようになりました。旧3Gでは1年間でiPhoneからはおそらく10通くらいしかメールを打っていません(全部パソコンで送信していた)。それは上記にも書いた1文字打つのに数秒掛かっていたので、全く打とうと思いませんでした。
もしiPhoneに興味があり、まだ持っていない方は、かなりオススメだと思います。少なくとも、Gmailなどのパソコンで扱っているメールが多い人はオススメです。ウェブもFlashサイト以外ほとんどみられますし(Flashも対応は時間の問題)、方位磁針(デジタルコンパス)がついたGoogle Map + GPSはかなり強力なアプリです。すくなくともsoftbankユーザーで機種が古く、そろそろ機種変を考えていて、しかもiPodも古くそろそろ機種変を考えているユーザーは、迷わずGOです(笑)
◇ソフトバンクの料金プランについて
昨年7月の発売日に旧3Gを購入し、同時にソフトバンクに初めて加入した訳ですが、どうやらこの1年でいろいろ料金プランに変更があったみたいです。私はそのプラン変更を申請していなかったため、数ヶ月間1500円近く多く料金を払っていたようです。どのキャリアにもあるかと思いますが、”こちらから言わないと高いプランのまま”というのが、日本の通信業界には慣例的によくあるようなので、注意が必要です。インフラ系のビジネスってそういうものなのでしょうね。そういえば同じような事が実家の電話機にもありました。宮下家は今でも黒いダイヤル電話が現役なのですが、電電公社時代から毎月のレンタル品としてお金を払っていました(確か毎月500円程度を何十年も払い続けていた)。最近になって、”黒電話は貴重なのでNTTから買い上げようと”と、NTTに電話したところ買い上げは2000円とのこと。おそらくこちらから言わなければ今でも500円払い続けていたかもしれません。通信料などは定期的に見なおした方が良さそうです(あたりまえか・・・)。ちなみに私は、3GSを新規契約で購入しています。つまり旧3Gは今も持っていて、最低限のプランでつかっています(電話受け専門:月額3000円強くらい)。
◇ドコモユーザーはどうするべきか?ドコモキャリアとの関係
電波状況など質でいえば、ソフトバンクとドコモでは、象と蟻の関係で全く相手になりません。DOCOMOからsoftbankにiPhoneをきっかけに移動した私にとって、あまりに貧弱なsoftbankキャリアに驚愕致しました。ドコモユーザーでiPhoneに興味ある人は悩ましいですね。お金に余力があるなら、DOCOMOはそのまま通話用にキープし、スマートフォンとしてiPhoneをサブで買うのが理想的です。通話をしないのであれば、3GS 16Gだと月額6000円強くらいだと思います。出先でウェブ、メール、maps、ipodが使える利便に対して6000円を高いとみるか安いとみるかですね。ドコモを解約してiPhone 1本は少し考えた方がいいです。キャリアが貧弱なので、携帯で仕事に影響がある人は考える必要があります。また、長野の実家などの僻地ではもちろん圏外です。僻地カバーを含めてもdomocoとsoftbankでは同じ土俵にはいません。そういえば、周りにdocomo関係者が多いので、もういちどiPhone 3GS on DOCOMOを実現すべく頼んでみたいと思います。
一方で、ソニー・エリクソンがGoogleの携帯用OS(アンドロイド)ベースの携帯を作っているようです。非公式のリーク動画が出回っています(ソニエリ・アンドロイド携帯非公式リーク動画)。かなりかっこいいです。このあたりを待つのも良いかもしれませんね。私は今回の3GS購入の前に、他に魅力的な携帯がないか調べましたが、やはりwi-fi付きでIMAP, POP3対応のマルチアカウントメーラー搭載で、Map機能、自作アプリ開発などがついている携帯って他にないですよね。アンドロイドくらいしか候補になりませんが、ドコモで出た機種はどうみても残念な感じなので、ソニエリなど日本メーカーのアンドロイド端末を期待です。
◇まとめ
つらつらと書きましたが、個人的に3GSは本当に魅力的な携帯だと思います。私としては、3GSがiPhoneの初号機であってほしいです。旧3Gを使っている人が不憫でならないです(笑)。softbankは在庫をさばくために旧3Gを安く併売していますが、絶対に購入してはいけません。あれは別物です。世界的にPDAなどのスマート端末(デバイス)はいつも失敗してきました。それは、携帯は必ず持ち歩く、NotePCも持ち歩くとなった場合、この間に端末はいらなかったからだと思います。。携帯電話で、iPodで、NotePCをバックから出してメールチェックだけするのは面倒という状態にiPhoneは完全に乗っかったと思います。お財布携帯、赤外線通信など日本の携帯では当たり前の細々とした機能はありませんが、メインの機能・コンセプトで差がつきました。来年には出ると思いますが、WiMAXベースのiPhoneが出たときが一番世界が変わるときですね。”3G”という末尾もなくなるでしょうし、キャリアが本当ひっくり返る瞬間です。5年後には、3大キャリアは疲弊して、UQコミュニケーションが日本のトップキャリアになっているかもしれませんね。大変楽しみです。